【10人以下の会社】メリットとデメリットを徹底解説!向いている人は?
現在30代前半、すでに4社目で働く私ですが、実は新卒入社はグループ全体で1,000人ほどの会社に勤めておりました。(単体だと600人くらい)
これまでに10人以下の会社も2社ほど経験してきて、そのメリットやデメリットを肌で感じてきました。
また、向いている人と向いていない人もいるように感じました。
本記事では、転職活動をしているけど「10人以下の会社ってどうなの?」「10人以下の会社に向いている人ってどんな人?」というメリット・デメリット・向いている人について解説していこうと思います。
10人以下の会社で働くメリット
まずメリットですが、私は下記の3つだと思います。
・会社の方向性が明確に見える
・社員全員とかかわれる
・いい意味で何でもこなせる人材になれる
では、一つずつ見ていきましょう!
・会社の方向性が明確に見える
これは、規模の大きい会社から転職してきて最初に感じた点です。
社長を筆頭に、どういう事業をどういう風に進めていきたいと考えているという「意思表明」のようなものは随時、社員に共有されます。
大きい会社だと、トップ層の方向性を管理職がかみ砕き、目標を設定し、そのあとに現場に落とし込むという流れになり、末端の社員になればなるほどトップ層(経営層)のどういう意図が自分のタスクに結びついているのか見えにくいです。
そうすると「自分はなんで働いてるんだろう…」「こんな仕事してても何もならないんじゃないか…」と不安になるわけです。
伝言ゲームで、だんだん原形をとどめなくなっていくようなもので、人が間に挟まるほど当初に意図は正しく伝わりません。
しかし、10人以下の会社であれば、社長直々に指針が示されることが多く、会社の方向性がとても明確に知ることができるのです。
また、社長が話すことは会社全体にかかわることなので、よっぽどネガティブな人でなければ「頑張ろう!」とモチベーションが上がると思います。
・社員全員とかかわれる
これも10人以下、もしくは少人数の会社ならではのメリットです。
たとえば、大きな会社にいると一度も顔を合わせたことがない方もたくさんいます。
そうするとチーム内でのコミュニケーションにとどまってしまい、いろんな立場の人の価値観に触れることが少なくなります。
10人以下の会社であれば、自分が営業でも、経理の人がすぐ2~3歩ほどの席にいて、経理的な質問もしやすいですし、経理的な助言などをもらえたりします。
しかし、大きい会社の場合、必要最低限でしか関わらない職種の方がほとんど。
一方で、小規模の会社であればいろいろな職種の人と積極的にコミュニケーションをとることができます。
そういった意味では、会社にいるだけで各業種の役割や大変なことなどを知ることができ、転職する際の一つの判断材料になったりもするのです。
・何でもこなせる人材になれる
少人数、とりわけ10人以下の会社であれば、職種に完全に縛られるということは少ないと考えていいでしょう。
例えば、経理として入社しても、労務管理まで担当することはザラ。
また、何かしらのコンテンツ業界であれば、企画・制作をやりながら営業、販促なども行っていくことが少なくありません。
完全に分業化された大規模な企業では想像もつかないくらい、業務範囲は広くなります。
私自身も、複数事業・複数業種を同時に行っていました。
もちろん、会社の方針によってその比重は変わりますが、両方とも全力でやらせてもらいました。
そのため転職の際、語れる経験が増え、スムーズに次の会社を見つけることができました。
10人以下の会社のデメリット
次にデメリットは下記の3つ。
・人間関係が悪いと詰む
・ゼネラリストになりすぎてしまう
・会社の看板に頼れない
では、こちらも少し細かく見てみましょう!
・人間関係が悪いと詰む
これが正直一番のデメリットかなと思います。
大規模な会社なら上司とそりが合わなくても2~3年でどちらかが移動になる可能性が高いです。
しかし、10人程度の会社だとそういうわけにはいきません。
また、一般的に社長との距離も近く、ワンマン経営であることも多いため、社長に嫌われたらマジで詰みます。
私は以前、社長に嫌われて結構大変な思いをしました。
その時の詳細は下記からご確認ください…。
・ゼネラリストになりすぎてしまう
10人以下の会社では、いろんな仕事をやらなければいけません。
ときに企画、時に営業、時に総務…といった形で、専属ではないもののその部署の人のサポートをしたりします。
いい意味でも悪い意味でもゼネラリストになる傾向にあります。
また、規模が小さいと大企業と比較して事業自体も小規模であることがほとんどなため、大企業ならもっとダイナミックな案件ができたのになぁ…ということは往々にしてあります。
そのため、自分が責任者として何かしらのプロジェクトを担っても、あまり大きな成果が得られなかったりします。
そのため、広く浅く経験を積むということになりやすいのです。
・会社の看板に頼れない
たとえばトヨタで働いている人はそれだけで社会的な信用や、取引先から一目置かれたりすると思うのですが、10人以下の会社にはそれが通用しません。
もちろん、ニッチで市場を押さえている中小・零細企業もありますが、多くは名前が知られていないことがほとんどです。
そのため、新規開拓や事業開発などを担当すると、なかなか取引先候補に信用されなかったり、そもそも話を聞いてもらえなかったりします。
私はそれで悔しい思いをしました。(もちろん私自身の力不足もありますが…)
そのため、そもそも「ここを開拓してやるぞ!」という確固たる意志がない方にはお勧めできない環境ともいえます。
10人以下の会社に向いている人
では10人以下の会社に向いている人とはどんな人なのでしょうか。
人間関係で問題を起こしにくい人
先にお伝えした通り、少人数の会社は人間関係が悪くなると詰みます。
そのため、「人間関係なら自信ある!」「偉い人のゴマをするのがうまい!」という方のほうが向いています。
特に社長に気に入られるか、デキるやつだと思われるかが小規模企業での生き残りの秘訣です。
受け身でなく、能動的に動いていける人
10人以下の会社だと、大企業に比べて細々した新規事業が入ってきたりします。
何年も同じ仕事ばかりではなかなか会社がうまく維持・成長していけないからです。
そのため、少人数だからこそ「誰もやったことがない仕事」が未経験の自分にも回ってきたりするのです。
そこでしっかり成果をあげるために、自分の頭で最適解を導き出し、それを偉い人(多くは社長)に納得してもらうよう提案する、そして実行する…これができない人は小規模企業ではあまり重宝されません。
もちろん、社長自身の性格・経歴にもよりますが、小規模企業は現在の社長が創業者であることも多く、ゼロから作り上げてきた経験を持っているので、「なんでお前は自分の頭で考えて事業を作っていけないんだ」と叱咤する場面も少なくありません。
若手でもバンバン意見を求められます。
そのため、受け身をする人には向いておらず、逆に能動的に動ける人にとっては働きやすい職場かもしれません。
10人以下の会社に入って後悔しているか
冒頭でも書いた通り、私自身10人以下の会社で働いた経験が2社あります。
振り返ってみて、全く後悔はしていません。
とにかく、経営方針が見えること、経営者との距離が近いことを20代のうちに経験できたことは今のキャリアでも大きな財産になっています。
もちろん、理不尽なことで怒られたり、ワンマン社長にはパワハラまがいの言動をされたりして心が折れそうにもなりましたが、あの経験のおかげで能動的に働くことができるようになったことは間違いありません。
10人以下、もしくは10人程度の会社に入ろうか迷っているという方は、Vokerといった会社員口コミサイトで情報収集することをおススメします。
小さすぎて口コミがない可能性もありますが、調べてみる価値はあります。
今回の記事が、10人程度の会社に入社しようか迷っている人の判断材料になれていたらうれしいです!
※この記事には広告・プロモーションが含まれており、リンクにはアフィリエイトリンクが含まれています。