【横断性脊髄炎の話2】出勤するも即帰宅、足には鉛?医者での診断は?
残暑残る9月に突然身体の痛みと痺れに襲われ、一睡もできない夜を過ごした私。
横断性脊髄炎という病気になっていたことに気づかず、どんどん体に異変が起き続けます。
家から職場が近かったため、身体を引きずりながら会社に行った私がどうなったのか、町医者にかかった際の診断について、今回は書いていきたいと思います。
前回記事:【横断性脊髄炎の話1】突然やってきた痛みと感覚異常
横断性脊髄炎ってどんな病気かわからない方はこちらからどうぞ!
涙をためながら向かった職場で…
身体(主に四肢)の痛みと痺れのせいで、一睡もできなかった私ですが、這いつくばって職場に行くことにした私。
みぞおちあたりの痛みもありながら、何とか職場に到着したものの、あまりの痛みと不安に今にも泣き出しそうな状況でした。
「お、おはようございます…」
しぼり出した声に職場のおばさまが察してくれました。
男尊女卑をする気はないけどこういう時にすぐに察してくれるのはいつも女の人だなぁと思った記憶。
「どうしたん?あんた今日なんか変やで?」とすぐに声をかけられました。
「い、いやぁ…なんか昨日から胃のあたりが痛くて、なんか手足も痺れて痛くて…あ、でも大丈夫ですよ…」
いまにも泣き出しそうに話す私に「もう今日は帰りや!」とピシャリされ、帰宅。
上長に事情を話し、出社10分で帰宅する不可解な行動をしたけど、どう考えても最初から休むべきだったw
四肢がちぎれそうな状態で、何とか帰宅して、ベッドに倒れ込む。
胃の辺りの痛みは治らず、気合いでヨーグルトだけ食べたら即嘔吐。
そこから謎の嘔吐が止まらず、胆汁(苦くて緑色の液体)を一生吐いてた。
会社の上司がウイダーインゼリーとバナナを家まで差し入れしてくれたのに、それも気合いで食べて全部戻した(死)
「やばいな…ストレスってこんなに身体に出るんだ…」
実際は違うのに、自分の中ではこの訳のわからない症状に対して「ストレス性の何かだ」と半ば確信してたものの、ストレス如きでこんなことになるのは恥ずかしいという思いがせめぎ合ってたのを覚えています。
そしてこの日は吐き続け、手足の痛みもどんどんひどくなり、寝ることはやっぱりできなかった。
発症3日目 ようやく病院に行くことを決意
眠れないまま、次の日を迎え、会社に休む電話を入れる。
「大丈夫か?病院に行けよ」と言われ、身体がだるすぎたものの病院に行くことを決意。
「病院って元気な時しか行けないなぁー」と、この時にすごく思いました。
歩いて10分くらいの内科(町医者)に行くことにしたものの、いかんせん10分も歩くのか…と思い、自転車で行くことに。
自転車を杖のようにしてアパートの外まで出て、乗ったら頭に「?」が浮かぶ。
「え?太ももに鉛(なまり)入ってます???」
自転車をこぐときって、踏み込んだ足は次には上がってくるじゃないですか。
足が重くて上がんないんですよね。
足の重さで何とかペダルを踏み込めるんですが、とにかく上がる方がめちゃくちゃだるい。
太ももだけが壊死してる?っていう感覚で、自転車乗るのが危険すぎたのですぐに降りて、また自転車を杖代わりに。
自転車をアパートに戻す気力もなかったので、そのまま内科に行きました。
今思うと危険すぎるw
歩くより安全なことはないので、皆さんは横着せずに歩くことをお勧めします。
田舎の町医者でくだされた診断
やっとの思いで町医者(内科)に到着。
問診票に「胃のあたりに痛み、嘔吐、両手両足の痺れと痛み」と書き込み、椅子にも座ってられない状態で体を半分ソファに横たえてました。
私が受診したのが田舎の町医者だったからか、とにかく人が多い。
都会は医者が多いので、こんなに混んでる内科は東京出身の私からしたら信じられませんでした。
しかも、こんな事言ったら失礼かもしれないけど、「絶対にみんな明日受診してもいいでしょ…」って感じのお年寄りが多かった…。
かなりの時間待たされてる間、待合室のテレビで「団地ともお」が放送されてて、「こんなアニメ見せやがってー!!」と謎の怒りも込み上げてきました(理不尽)
この時、「団地ともお」が憎たらしすぎて「浦安鉄筋家族」に見えてました(重症)
お昼の休診時間ギリギリに呼ばれた私に、先生は一言。
「これはえらいね〜」(のちに知ったのだが「大変だねぇ」の方言だった)
私は褒められたのかと思ってたが、重症だね〜的なことが言いたかったらしい。
そして、くだされたのが「胃薬出しときますねー」だった。
…そ、それだけ!?
私は万人が処方されるであろう胃薬を握りしめ、家路につく。
それでも「これで救われる…!」と思い、胃薬を音速で飲みました。
そして体をベッドに横たえ、「起きたらだいぶよくなってるかな…!」と期待に胸を膨らませて目をつぶりましたが、これが全く持って見当違いだったことをすぐに痛感することになるのでした…。
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